黒は3種類ある

2015.07.03 デザイン


黒は「引き締まる」「高級感がでる」「(文字が)読みやすい」などの配色効果により、広告デザイン上でもなくてはならない色の一つですが、設定をするにあたり実は注意点もあります。今回はそれを紹介いたします。
まず、CMYKでは黒の表現が3つ存在します。
モニター上では同じ「黒」にしか見えませんが、実際には印刷の色が違い、それぞれに特徴があるので用途によって使い分けていきましょう。
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■スミベタ
K100%とも呼ばれます。
CMYKの「K」を100%にして表現する黒です。
細い線や文字などに適していますが、
オブジェクトの上を覆うように配置すると背景がうっすら透けてしまうことがあります。また、パンフレット等のデザインで紙全面にこの黒を置くとやや浅い仕上がりになるので注意が必要です。
■リッチブラック
読んで字の如し、”リッチなブラック”です。
スミベタよりも味わいの深い黒になります。
CMYK全てを掛けあわせてつくる黒です。
見当ズレといって印刷時の微妙なズレによって、境目に意図しない色が出てしまう可能性があります。
リッチブラックは細い線や文字には適しません。
ベタ塗りやオブジェクトを覆うような時に使います。
■4色ベタ
CMYKの全てを100%で表現する『スーパーウルトラリッチブラック』です。あまりに威力がありすぎて、これを使ってしまうと印刷オペレーターの方が悶絶してしまします。(最終死奥義並みの破壊力なので気をつけましょう!)
dankosousaiken01.jpg
CMYKの総インキ量が360%を超えるとインキ量が多すぎる為、
乾きづらくなり、紙と紙がくっついてしまったり様々な問題が発生します。なので、基本的にこの設定は使わないことを前提に配色するのが望ましいでしょう。
通常はK100%、黒を引き締めたい時(大きな見出し文字や背景等)にリッチブラックを使ってみるのが良いでしょう!
□余談:QRコードの黒
QRコードの色は「黒」で作られています。ただし、自動作成アプリ等で作った「黒」はRGBモードでの「黒」であり、これをCMYKモードに変換した際には自動的に「リッチブラック」の黒になってしまいます。リッチブラックは前述のとおり、色がズレる危険性が高くなり、これを防ぐには「グレースケール」モードへの変換で「K100%」の黒へ再変換する必要があります。
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